日本地図株式会社より発行された１枚物地図です（カバー付き）。
大森区と蒲田区が合併され大田区が誕生してから2年程過ぎた頃の地図です。
縦53.7cm×横76.6cm、縮尺は15,000分の1です。
現在は住居表示施行に伴う町名変更により消滅した旧町名が多くみられます。
また、現在は暗渠または埋め立てられた小河川が多くみられます。
鉄道路線をみると東急多摩川線（旧目蒲線）蒲田駅～矢口渡駅間における道塚駅経由の旧線がみられます。
同線蒲田駅の配置も現在とは異なっています。
京浜急行線に関しては戦時中に休止された後に廃駅となった出村駅、本図発行後に大森町駅として復活開業した山谷駅も掲載されています。
掲載されている道塚駅廃止が昭和21年、京浜急行線本線が「東京急行品川線」と掲載されていることから、掲載内容と発行年度に年代的なズレがあるようです（京浜急行電鉄独立は昭和23年）。
現在の羽田空港付近(海老取川以東)は半分程度が掲載範囲外となっており、掲載されている地域も接収されているためかほぼ無地での表示になっています。
いずれにしても、終戦から日の浅い昭和20年代前半の大田区の様子がわかるとても興味深い資料です。
【商品の状態】
カバー、地図本体ともに終戦直後の物資難ゆえか紙質が良くないので全体的に焼けが目立ちます。
カバーには大きな破れと小さな破れや欠けが多くみられ傷みがあります。
また、折れや汚れ、しわ、すれ、めくれがあります。
地図本体については折り部分に破れや穴があります。
やや広範囲なしみ汚れや墨汚れが数カ所みられ、その汚れ部分は番地の読み取りづらい箇所があります。
。 また、このほかにも折れや汚れ、破れ、書き込み、しわ、すれ、めくれがあります。
全体的にへたりがみられ美品ではありません。
資料性を重視される方にご入札いただきたいと思います。

【発送方法】
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