コイン概要
製造国 古代ギリシャ
発行地 アテナイ
発行年 紀元前440～404年
材 質 テトラドラクマ銀貨
名 称 アテネ  梟 ふくろう直径 約2.5cm重  量 17.18g
備 考 コイン専用スラブ入り

NGC鑑定
Strike    5/5 打刻状態、位置や刻印の鮮明さなど
Surface  3/5 表面状態、艶、傷の有無など
グレード MS ミントステイト

NGC鑑定結果
NGC Cert # 6062026-005
NGC Description c.440-404 BC ATTICA, ATHENS AR Tetradrachm
NGC Grade MS Strike: 5/5 Surface: 3/5
Pedigree obv Athena. rv owl stg. perhaps an Eastern issue
コイン発行背景戦いと知恵の女神アテナと聖獣フクロウが
表された銀貨になります。

紀元前480年頃にラウレイオン銀山が開発。
良質な銀貨の大量生産が可能になりました。

この銀貨はアテナイ(発行都市)の繁栄を
支えて大きな影響を与えました。

また、ギリシャ世界の経済発展貢献して、
信頼度の高い貨幣として広く流通しました。

時代ごとにデザインを変えながら、
ローマ支配化において造幣局を閉鎖される
紀元前85年頃まで生産されました。

コイン意匠/表面/アテナ
ギリシャ神話ギリシアの最高神ゼウス(Zeus)と
知恵の女神メティス(Metis)との子供、
アテナ(Athena)は正義と知恵と戦いを司る
処女神で、オリュムポスの十二神のひとり。

ギリシア名/アテーナー
ローマ名/ミネルウァ
英語名/ミネルヴァ
知恵・戦術の神。

コイン意匠/裏面/フクロウ
フクロウは夜目が利く事から知恵の象徴と
されていたため、知恵の女神である
アテナと結び付けられ、聖獣として共に
描かれる事が多い。

フクロウの左上はオリーブの葉
フクロウの肩には三日月
フクロウの右にはAOE
が、記載されております。

三日月は夜行性動物のフクロウを想起させる
モティーフであり、アテナイがペルシアと争った
サラミスの海戦での勝利を意味するとされており
海戦が二十六夜の月の直前に行われたからだと
いわれております。

オリーブはアテナの神話に基づくモティーフで
アテナは父ゼウスの兄弟であり、叔父にあたる
海神ポセイドンとアテナイの領有権を巡って
争いとなりました。

どちらら市民に役立つ贈り物ができるかを競い、
ポセイドンは塩水の泉や戦争に役立つ馬を贈り
(諸説あり)アテナはオリーブの木を贈りました。

オリーブは食用や乾燥したギリシアの気候から
肌荒れを守るオイル、ランプの燃料など
市民は多様な使い道があるオリーブに惹かれ、
アテナが勝利しました。

発行都市アテナイを意味/略称である
AOEの刻印がコインの信頼度を示してます。

出品者からの一言全体的に綺麗な丸美型のコインです。
アテナもフクロウのデザインもコインの中央に位置しております。
アテナの仏のような繊細な表情が綺麗に現存されております。
フクロウも顔から体の模様など綺麗にデザインされているのがご確認いただけます。

古代コインの中でも非常に人気が高くグレードも高いため、投資用としてもおすすめです。