戊辰戦役に官軍として転戦した佐賀藩出身の参謀で、維新後は故郷に戻り佐賀郡長などを務めた【家永恭種】家旧蔵の資料をざっと、整理して出品します。鍋島藩は長崎警衛の任があった藩ですが、フェートン号事件によって威信を失いました。藩主直正は、オランダの技術を招来して富国強兵に邁進するのですが、その契機の一つが、長崎に入港したパレンバン号への藩主自らの乗船でした。この時、オランダ側にさまざま聞取りしたのがこのメモですが、船の搭載砲のことなど熱心に聞いている模様です。

江戸期の日記などには、「家永」の名のみで名前がほとんど無記名なのですが、一点に「家永栄助」改名後「文左衛門」とありました。 恭種の父と思われます。

今回、出品中の06・天保私手扣 に職歴があり、文左衛門は郡方から、長崎蔵屋敷の吏、そして石火矢鋳立大銃製造方にも居たことが見えます。嘉永六年のペリー来航後、 幕府は佐賀藩に海防用の大砲の鋳造を依頼するのですが、彼は事務方としてそれにも関わっていたようです。

経年の劣化や痛みがある場合があります。よく写真を見てご検討ください。
なお、発送は、レターパックプラス・ライトなどを使用する予定です。
わからないことがございましたら、質問欄よりお尋ねくださいませ。
※なお、いたづら・評価新規・悪い評価の多い方のご入札は、当方判断で削除する場合があります。念のため。 どうぞよろしくお願い申し上げます。（2022年 6月 14日 14時 32分 追加） xvpbvx